(事例) スクラムの実践により開発スピード 30-40% 改善

Jonuserpic-27-100x100.png*本ブログは ATLASSIAN blogs を翻訳したものです。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2009 年 12 月 17 日、Jon Silvers 投稿 “(Case Study) Interspire: going Scrum improves dev speed 30-40%

mitch.pngInterspireの共同創業者でありプロダクトマネージャーであるMitchell Harperと先日、アトラシアンのツールの使用について話す機会がありました。彼らがアトラシアンのツールを購入してからたったの8か月で、彼らの開発スピードは30-40%も改善したのです!このお話を皆様と共有しないわけにはいきません。

Interspire社概要

    * 創立: 2004
    * 従業員数: 35
    * オフィス数: 3
    * 顧客数: 40,000
    * 使用プロダクト: JIRA, GreenHopper, Bamboo, Confluence & Crowd

インタビュー

あなたの会社について少し教えてください。

私たちは、2004年初めに創立し、最初は、コンテンツマネジメントソフトウェア(CMS)をPHPで作成していました。永久ライセンスをベースとしたアトラシアンのモデルにとても似たやり方で始めました。顧客は私たちのソフトウェアを自身のサーバーにインストールし、それはオープンなので、修正することができます。CMS 製品の後、Interspire Email Marketer という製品を作成しました。その後も、私たちはさらに2,3のツールを作成しました。9,000程度インストールされており、もっとも人気のある製品であるShopping Cartなどです。今年の初めに、BigCommerce.comと呼ばれる、Shopping CartのSaaSバージョンをリリースしました。世界中に約 40,000 の顧客を持っています。

いつ、アトラシアンのツールを使い始めましたか?

2009年3月頃にアトラシアンのツールを使い始めました。Bambooが最初で、その後の数か月にわたり、残りの製品を導入しました。

わお、それはとても速い導入ですね。

私たちは、かなり小さく機敏なチームですので、購入決定に際して官僚的に時間のかかるようなことはありません。展開期間はとても短くて、そしてその製品導入により得られたものについて本当にハッピーでした。

なぜアトラシアンを選んだのですか?

最初は、強く製品使用の申し出があったからで、そして私たちもシドニーを拠点としており、オーストラリア企業を助けたかったので、アトラシアンにしました。あなたたちはただ、条件にぴったりだったのです。

そして、Bambooから使い始めた?

私たちはCruiseControlを検討していましたが、それはフィーチャーのセットに関してとても弱かったのです。私たち自身がソフトウェア企業であるので、ベネフィットを売ることはできますが、フィーチャーもまた売ることができるのを知っていました。そして、私たちは、Bambooのトライアル版をダウンロードしました。私たちは、Shopping Cart製品のおよそ65スクリプトをビルドし、Bamboo内に紐付け、およそ2−3週間後に、Bamboo上の私たちのビルドの結果が本当に分かりました。

Bambooにより、ビルドがいつ壊れたか、誰が壊したかが分かり、そして、それらは10分後に修正されるのです。Bamboo導入以前は、どのコミットがビルドを壊したか全くわからず、Subversionをのぞいたり、コミットを見たり、いくつかの変更箇所を走らせてみたりする必要があり、労力は多すぎました。Bamboo はその時間を省き、週当たり1,2時間かかっていたものを30秒にしました。

どのように、Bambooの後、他の製品を導入したのですか?

私たちは、バグトラッカーとして社内でRedmineを使っていました。それは、ベーシックなバグトラッカーで、プロジェクト管理ツールでした。しかし、直近の数か月、私たちは本当に透明性が高くなりました。ロードマップや取り組んでいることを見たいという多くの要求を受けるようになりましたが、それはRedmineで簡単にできることではありませんでした。

それから、JIRAや、あなたたちが jira.atlassian.com で行っていることを見ました。私は、製品ロードマップと取り組んでいる課題 – 今まで社内にとどめていた、顧客によるバグの報告 – を、顧客が見ることができるパブリックエリアを持つことができるのではないかと思いました。それが、私たちがJIRAを選択した理由です。

私たちは、Redmineから全てをインポートすることができました。私は、リードエンジニアとともに2日かけてJIRAを勉強し、それからスタッフのトレーニングを行いました。今では track.interspire.com としてパブリックになっており、一日およそ5,000の顧客がログインして見回しています。それにより透明性が高くなり、何に取り組んでいるのかを顧客に伝えることができるようになりました — 今では、プロジェクトについて時間経過に伴なう進捗も見ることができます。以前は、私たちが何かに取り組んでいるということを話しても顧客は信じませんでしたが、今では彼ら自身で確認することができます!

System Dashboard - Interspire Development Portal-thumb-500x379.jpg

あなたたちはまた、GreenHopper、Crowd そして Confluenceを使っています。それらのツールをどのように、導入したのですか?

最初に、GreenHopperを見て、それがJIRAとどのように連携するのかを確認しました。それでJIRA と GreenHopperを使うことにしました。それから、私たちはまた、Google Appsへ変更しており、社内システムと開発ツールにまたがったシングルサインオンが必要でしたので、Crowdを購入しました。Crowdの導入が落ち着いたところで、イントラネットのソフトウェアのリプレースを検討しました。Ningを使用していましたが、あまりにもベーシックでした。そして Confluenceにたどりつきました。私たちのシステム管理者は、私ともう一人の共同創業者に、Confluenceを使うようにすすめました。マーケティングとパートナーミーティングのノートを取るためにConfluenceを使い始め、そして、それにはまったのです。部門やグループをまたがって使うようプッシュしていくことを決めました;それが、アトラシアンのツールのほとんどを使い始めるときのやり方でした。

なぜ、どのように、アジャイル開発へ移行することを決めたのですか?

元々のアイデアは、その場しのぎの方法論からスクラムへ移行しようというものでした。私たちはBambooを持っており、それからアジャイルを行うことを決めました。私たちがそれほど素早く成長することができた理由の一つは、決定に関して階層がなかったということです。私たちは会社をフラットに保ちました。システムの観点において、素早い決定の仕方、行動を機敏にする方法を私たちは知っています。私たちはまだ道の途中で、スクラムについて模索している段階だと感じています。

例を一つ上げたいと思います。BigCommerce.comの前回のリリースは、何もないところから公開するまでに3か月かかりました。似たようなフィーチャーセットをもったその前のリリースは、およそ7か月かかりました。もちろん、リリースを経るにつれて、より良いデベロッパーとより良いツールを持つようになっていますが、アトラシアンの製品は少なくとも30-40%はリリースにかかる時間を減らしているでしょう。

アトラシアンのツールを2つの製品で展開していますが、最終的にはその他の製品にも展開する予定です。

お時間を頂きありがとうございました、Mitchell!