未来を見据えて構築されたConfluence Server & Data Center 7.0

チームの生産性を向上し、今後数年にわたり必要となる組織のニーズを満たす

HubSpotNASA、日本ではヤフー株式会社を始めとする何万ものチームが、日々、生産性向上や組織文化の醸造を推進すべく、Confluenceを活用しています。Confluenceは、イントラネットやナレッジベース、ドキュメントの保管場所、あるいはプロジェクトでのコラボレーションなど、さまざまな用途に利用されていますが、どのような用途であったとしても、今回新しくリリースされたConfluence ServerおよびData Center 7.0はメリットをもたらすはずです。

我々にとってPlatform Releaseは、お客様の長きにわたる成功のためにプラットフォームの未来を見据えた投資をする機会です。このConfluence 7.0に向けたプロジェクトは、主に3つのエリアに基礎を据え、2年以上前に始まりました。

1. 管理

Confluenceのインスタンスのパフォーマンスを良好に保ち、管理を行き届かせるには、多くの労力を割かなければいけません。そこでバージョン6.xでは、Confluence Data Center向けに、AWSで推奨されるインフラストラクチャSynchronyの設定の簡素化といった、Confluenceの管理にかかるオーバーヘッドの最小化や時間の短縮に繋がる実用的なエリアに投資しました。また、Confluence Data CenterにおけるメモリーやCPUに負荷がかかる処理の影響を最小限にするために、外部プロセスプールを導入し、安定性とパフォーマンスの向上を実現しました。


Confluence Data Centerとは?
自社運用のエンタープライズ向けConfluenceで、規模拡大、複雑化、ガバナンスといった、組織の成長に伴って長期的に発生するニーズに対応するよう構築されています。


2. チームの生産性

過去2年でConfluenceのユーザーエクスペリエンスの核となる要素を改良したことで、チームはより生産的かつ効果的にConfluenceを利用できるようになりました。最新のルックアンドフィールでは、色、デザイン、アイコン、ページコンテンツが刷新されると共に検索機能が改善され、必要なときに必要なものをより簡単に見つけらるようになりました。また、添付ファイルを使用する場合、Companionアプリを使用してシームレスにローカルマシン上のファイルを編集し、ダウンロード、保存、再アップロードすることなく自動でConfluenceに保存できます。さらに、iOSおよびAndroid向けConfluence Serverモバイルアプリの提供が開始され、チームはいつでもどこでも作業を進めることができるようになりました。

3. エンタープライズニーズへの対応

昨今注目を集めたコンプライアンス要件を受け、ユーザー名や画像などの個人を特定できる情報(PII)を削除する機能も提供しました。これにより、組織で求められるGDPRやプライバシーに関わるコンプライアンス要件を満たしながら、チームによるコラボレーションを実現します。

Confluence 7.0では、管理者そしてエンタープライズ企業に向けた価値の提供に引き続き注力しています。詳しくは以下、およびリリースノートをご確認ください。

Confluence 3つのエリア

管理者がメンテナンスしやすいプラットフォームにすることで、より重要なことに集中

バージョン7.0では、管理者の手間を最小限に抑え成功をもたらすために、プラットフォームに重要な改善を行いました。Confluenceを利用するチームや、アプリを構築するMarketplaceベンダー、そして最も重要である管理者にとって、Confluenceが無駄なく使いやすくなるようにするための主要なアップグレードが含まれます。

また、プラットフォームの改善に加えて、廃止予定としていた機能を提供する72,000行のコードを削除することで技術的負債を解消しました。これにより、長期的に機能をより効果的に構築そして改善できるようになります。

Confluenceプラットフォームの重要な要素の一つに、共同編集のエンジンであるSynchronyがあります。共同編集が有効になっている場合、Synchronyはすべてのキーストロークを保存して、複数の共同編集者間で編集セッションの同期を維持するため、多くのお客様において急速なデータベースサイズの拡大と安定性に問題が発生していました。お客様によっては独自の回避策を施されているケースもみられますが、独自の回避策は手間がかかり、メンテナンス上のリスクも含むものです。

そこでConfluence 7.0では、Synchronyのデータを自動的にクリーンアップし、時間の経過と共にデータベーステーブルが大きくなりすぎる問題を防ぎます。個人を特定できる情報などのデータを特定の期間内にSynchronyから確実に削除する必要がある場合にも、データ削除のジョブを利用できます。ユーザーデータを削除するための強力なツールによって、企業のGDPRやプライバシーコンプライアンス規制への準拠に貢献します。

Confluence Data Centerでエンタープライズレベルのニーズに対応

拡大するビジネスでは、内部統制や分散したチームのサポートが重要です。たとえば、メインとなるサーバーのインスタンスがヨーロッパにあるものの、同じインスタンスで作業するチームメンバーが異なる複数の場所にいる場合、作業者の場所によってパフォーマンスのレベルが異なり、サーバーから離れた場所にいる人は、Confluenceのページの読み込みが遅くなることがあります。

そこでConfluence Data Center 7.0では、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)をサポートすることより、こうした遅延を改善し、分散チームやリモートユーザーのニーズを満たすことができるようになります。CDNは、CSS、JavaScript、フォントといった静的アセットをキャッシュするために使用される、グローバルに分散したサーバーのネットワークです。Confluence Data CenterでCDNを使用すると、リモートユーザーの操作性が向上すると同時に、プライマリアプリケーションインスタンスのピーク負荷が軽減されます。

事前に社内で行なったテストでは、CDNを有効にすると、ネットワークトラフィックとCPU使用率が大幅に減少することがわかりました。テストでは、インスタンスの容量やインストールされているアプリなどの要因に応じて、リモートユーザーのConfluenceが15〜25%高速になりました。結果は環境によって異なるものの、CDNとの統合により地理的に分散したチームはページの読み込み時間が短縮されるメリットがあります。

Confluenceのページの読み込みが15〜25%高速に

次のステップ

ここまでこのブログでご紹介したバージョン7.0のプラットフォームの改善や新しい機能をぜひ、お試しください。

また、アップグレードのための準備に役立つリソースを下記の通りご用意しています:

なお、Confluence 6.5以降を対象に、アップグレードのプロセスをより状況に合わせ、わかりやすくするための新しいページをご用意しています。このページを利用するには、トラブルシューティングとサポートツールのシステムアプリを最新バージョンにアップデートしてください。このページでは、管理チームがアップグレード前に手動でチェックする必要がある重要な情報をカバーしています。

アップグレード計画ページ

アップグレード後は、Confluenceやアプリのリンク、そしてアプリが問題なく利用できるかをチェックするためのレポートも用意しています。