情報源: Can humans thrive in the bot economy? – Atlassian Blogs

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人工知能 (AI) は、現代のビジネス業界に最も大きな変化をもたらす可能性を秘めています。そしてこの変化は、インターネットよりも大きなものになるでしょう。

ウェブサイト上でカスタマーサービスを担うチャットボットのような身近なものや、自動運転車などの未来的なテクノロジーも含め、人工知能はすでに実用化されています。そしてこれらの技術が登場してきたことにより、人間とテクノロジーの関係、そして私たちの仕事のあり方がすでに刷新されつつあるのです。例えば、2020年までには、コンテンツ生成アルゴリズムにブログ記事を執筆してもらいながら、私はビーチの上を気楽に散歩していることでしょう。そしてそれらの記事はヘミングウェイのように易しく読むことができ、トルストイのように感情を刺激してくれるようなものになるのではないでしょうか。

肝心なのは、AI はまだ到来したばかり、ということです。すでに大きな変化が起こったように思え、実際そのような変化は起きているのですが、これはほんの始まりに過ぎません。私たちは第4の産業革命の黎明期を迎えました。そしてこの革命は私たちの世界 (特に労働のあり方) を根底から変えようとしているのです。

しかし、私たち人間は、この Bot 経済に参加する準備ができていると言えるでしょうか?現状では全くできていません。そしてそのことを私たちは知っているはずです。

入り混じる不安と興奮、そして疑問

チームワークの未来に関するアトラシアンの調査 では、業界や職種にかかわらず、ほとんどの労働者が、AI やロボット工学、そしてその他のオートメーションによって自分たちの働き方に大きな変化がもたらされるだろうと考えていることが明らかになりました。実際、労働者の 87% が、自分の仕事が2020年までにAI による影響を受けると考えており、その中の4人に1人が、自分の仕事のほとんど、あるいは全てがその影響を受けるだろうと答えていました。

そのような変化が到来することを私たちは十分に知っていながら、その実情については詳しい理解が進んでいません。さらに、この変化に対する用意が私たち人間の方でできているかどうかも不確かなままです。AI は私たちの仕事の一部を変えてしまうのでしょうか、それとも私たち人間の手から仕事を全て取り上げてしまうのでしょうか?自分の隣の職場でロボットの同僚が働くことになるのでしょうか?私たちはロボットの働きぶりを人間と同じように信頼することができるでしょうか?このような数々の疑念を考えていけば、回答者の 87% が AI 革命になぜ懐疑的であるか、そして同時に 86% がその可能性に期待しているかがわかるようですね。

上記のような期待と疑念の間で葛藤を覚えることは仕方ありません。そもそも、ほとんどの企業とチームでは、AI に対する用意ができていないのです。彼らは旧来的なモデルにとらわれ、これまでの産業革命に見られるようなビジネスモデルに従って工場のような業務を展開しているだけなのです。つまり、効率と予測可能性を最適化するためのマニュアル主義と縦割りの組織体制を継続させ、人間同士の交流を制限する指揮管理構造に依存しているのです。

そもそも人間同士の協働関係がうまく機能していない

上記のモデルは現代のパラダイムでは通用しません。実際、 99%の企業が 個々の人材では解決できない複雑な問題に取り組んでおり、それらの企業ではチームの存在が必要とされているのです。仕事を進めていく際の重点は、与えられた命令をいかにうまくこなしていくか、から、いかに変化をもたらすことができるか、そして自分の周りの同僚といかに効果的に業務を進めていけるかにシフトしつつあります。

個々の人材の観点から見ても、チームの重要性は増しつつあります。私たちの調査では、労働者の 50% がチームの成功によって労働意欲がかき立てられていると答えています。その次に会社の成功 (27%) 、そして個々の成功 (23%) が続きます。また、労働者の 56% が、単独で仕事に取り組むよりも、チームで取り組んだ方が自信が深まると答えています。

チームが主体となるこの新しいモデルを受け入れることすらしない企業を数多く見てきた中で、このモデルを実現するソリューションが企業の間でまだ見つかっていないのは当然と言えるでしょう。 実際、縦割り型のチームの 75% が自分たちのチームがうまく機能していないことを明らかにし、チームの生産性上昇率は、 過去30 年間で最低を記録していたことが報告されました。 私たちの調査の回答者によれば、彼らのチームが直面する最大の問題の原因として、コミュニケーションの乏しさと信頼感の欠如が挙げられることがわかっています。

私たちが見てきたチームを綜合して考えると、そのような困難の背景には、チームがより多様性に富み、ダイナミックであればあるほど、それを率いていくのは難しくなる、という事情があることがわかります。しかし、そのようなチームは、より優れた効果を発揮できるポテンシャル を秘めているのです。なぜなら、多くの困難を乗り越え、議論を積み重ねていくことによって、より強固で革新的なソリューションが生み出されるからです。しかし、そのような個々の違いを理解し合い、チームのポテンシャルを引き出していくには、それ相応の労力が必要とされます。 そのような労力は負担であると見なされがちですが、一度これを投資として – 効率を改善し、未来の大きな変化に対応できる適応性を育む手段として – 考えてみましょう。

様々な分野や多様なバックグラウンド (個性や独自の問題解決スタイルなど) を持つ他者と協働していくことができれば、ロボットやアルゴリズムとも効果的に協働することができる 

要するに、私たちが AI を迎える用意ができていないのは、人間同士で協働していくことがそもそもできていないからなのです。ボットエコノミーに組織が順応していけるかについて知るためには、経営者は自社のチームが現時点でうまく機能しているかどうかを考えた上で、もう一度この問題を考えてみる必要があるでしょう。現時点で人間同士のチームワークが修正できていないとなると、ロボットが職場で働き出した時に何が起きるかを想像してみてください。

AI を (敵にではなく) 味方につける

私たちの目の前には困難が山積していますが、事態はそれほど暗いものではありません。むしろその逆です。実際、それを説明する3つの根拠があります。まず、変化には常に新しいチャンスが伴います。AI は私たちのスタイルを変化させますが、それによって私たちの働き方や仕事の進め方にも変化が生じてきます。しかし、この産業革命は、その変化のスピードが速いだけで、私たちがすでに経験しているこれまでの産業革命と何ら違わないのです。AI が働き方に変化をもたらすだけでなく、新しい仕事を生み出し、私たちがまだ目にしたこともないような新しい機会が作り出されるようになるでしょう。

第2に、AI が私たちのために働くか、それとも私たちに背くような形で働くかを決めるのは、最終的には私たちなのです。チームの協働作業に関わる問題に今から対処していくことで、私たちが AI を活用できるような準備が整います。これをマラソン大会に向けたトレーニングのように考えてみてください。迫りつつある大会のために体調を万全に整えるにはやはり練習が必要ですよね。チームが AI を統合できるように準備する必要があるのも同じことです。

最後に、もしチームワークが適切に機能するようになれば、AI に対する私たちの期待は確実なものになるでしょう。調査の回答者は、AI によって人間の生産性と仕事に対する意欲がかき立てられること、(23%) AI が人間を補完するスキルを提供すること、(19%)、新しいアイディアを人々にインスパイアすること、(17%) を望んでいます。これは驚くべきことではありません。人間が AI の開発に取り組んでいる背景には、それ相応の理由があり、そこには莫大な可能性があるのです。私たち人間の方では、自分たちの取り組みをテクノロジーの発展に追いつかせる必要があるのです。

革命の前に進化を

チームワークの必要性は近い中に消滅してしまうものではありません。むしろその重要性は日々増しているのです。そしてチームワークが機能した時、その効果をはるかに増大させる可能性を秘めているのが AI なのです。AI が私たちの働き方を急速に変化させるようになった時、私たちがその変化をコントロールするか、それとも AI にまかせきりになるか、そのどちらかを決めるのは私たちです。人間同士の交流を発展させ、協働のより良いかたちを発見していくことで、ロボット との協働関係 (敵味方ではなく) を成功に導く道のりが築かれることになるでしょう。


私たちの調査データをさらに詳しくチェックしてみてください – おしゃれで見やすいインフォグラフィックとともに掲載されています。 また、将来の変化に備えるためにチームの活動をどう改善していくかに関して有益な情報をお探しの場合は、 アトラシアン・チーム・プレイブックを是非ご覧ください。

 

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