皆さん、こんにちは。アトラシアンの日本オフィスにて、主にコミュニティを担当しております、犬山です。

下記のようにアトラシアンに関連する様々なイベントが開催されていますが、今回は Atlassian User Group 東京で最近始まった 「カジュアルトーク」 がどのように行われているのかや、そこで話し合われた質問やトピック、出てきた疑問について幾つかピックアップし、ご紹介させていただきたいと思います。

定期的に開催されているアトラシアン関連のイベント

  • Atlassian For Teams : アトラシアンの主催する業種や業界別チームテーマに沿ったイベント。
  • Atlassian User Group : アトラシアンのユーザーが主催となり、製品に関するナレッジを共有するためのイベント。
  • アトラシアン倶楽部 : アトラシアン社員が主催する、とてもカジュアルなそれぞれの趣味をテーマにしたイベント。

 Atlassian User Group 東京 の活動

AUG 東京は、リーダーの梶原さん高橋さんを中心に月に1度のペースで活動しています 。以前から行われている3ヶ月に一度行う数人のスピーカの発表とビアバッシュで構成する聴講型のイベントに加えて、その他の月に、参加者が積極的に日々の疑問や困ったことを共有したり、詳しい人の話をじっくり聞けるようにする事を目的にした小規模イベントを開催しています。以前のイベントレポートや、次回イベントに参加方法については、こちらをご覧ください。

今回ピックアップした質問・疑問

Cloud 版のパフォーマンス・チューニングを行うことはできるか?

イベントでユーザー様からよく聞く「Cloud 版のパフォーマンス」についてのご意見やご質問の一つです。Cloud 版を使うと、ホストするサーバーやリソースが自社になくても、すぐに使い始められるのが特徴です。Server 版と機能面ではほとんど差がない一方で、残念ながらパフォーマンスといった環境に微調整をしたい場合に、ユーザーレベルで可能で且つ汎用的な解決方法が現時点ではありません。しかし、Cloud 版を利用するにあたって、パフォーマンス等に問題が見られる場合には、どうぞお気軽にサポートチケットを起票 (日本語専用) してください。日本オフィスのサポートエンジニアが、実際にインスタンスの状態を確認し、出来る限りのサポートをさせていただきます。

サポートチームからのアドバイス(サポートエンジニア・岡本)

ちなみにサポートチケットを上げて頂く際にはパフォーマンス低下が見られるのが、

  • いつから問題が発生しているのか?(e.g. 使用開始当初からなのか、それとも特定の日時からなのか)
  • どのページを開く時なのか?
  • どのユーザーが開く時なのか?(ユーザーによって違いがある場合)
  • いつ頃の時間帯に多く見られるのか?(定期的に発生するものである場合)
  • どの程度の低下なのか?(e.g. ページを開くのに 10 秒以上かかる)

等の情報を貰えると、比較的スムーズに調査が可能です。

ちなみにサーバー版をご利用の方は、AUG リーダーの高橋さんや梶原さんによると、まずは、JVMのチューニングやWeb、DB、アプリケーションの分離などが効果的ということです。もっと詳しいことを知りたい場合には、是非次回のユーザー会にご参加下さい!

JIRA の プロジェクトやワークフローを新規作成する際に規律を設けるべき?

こちらも JIRA を運用するにあたって、よくお伺いするご相談です。JIRA のカスタマイズ性は非常に高いものの、大規模で運用する際にはある程度の規律を作り、パフォーマンスを保つことも非常に大切です。

まずは、プロジェクトの新規作成に対するリクエストに対応するということに対して、当日の参加者からは、状況にはよるけれど基本的には、「特に規律なしに作成していいのではないか」という意見で一致したように思います。しかしワークフローに関しては、ユーザーの規模やニーズ、または管理者の人数によって意見がいくつかに分かれました。

ステータスやワークフローの乱立を防ぎたい場合

  1. 大規模運用をしているところでは、規定のワークフローしか使用しないことで、運用への負担を減らしパフォーマンスを維持する
  2. 規定のワークフロー以外に幾つかテンプレートのような便利だとおもわれるワークフローを作成し、そこから使用するものを選んでもらう

ステータスやワークフローのカスタマイズを自由にさせたい場合

  1. プロジェクトごとにスキーマが作成されていることを確認し、変更が他プロジェクトに影響しないようにする

ここで、リーダーさんから注意点を幾つか教えてもらいました。

  • 基本的に既存のワークフローを変更することはしない。既存のワークフローを変更してしまうことで、今まで設定していた JQL がうまく機能しなくなりカンバン表示等に影響を与えてしまうことがある。
  • 既存のテンプレートからプロジェクトを作成すると、その都度新規の専用スキーマが自動作成されるように設定されているので、スキーマの数を管理してステータスやワークフローの乱立を防ぎたい組織で使用する場合には注意する。

サポートチームからのアドバイス(サポートエンジニア・岡本)

JIRA 6 以前では(JIRA 7以降でも)既存のテンプレートからプロジェクトを作成する度にスキーマが作成されてしまうのですが、これを回避する度に JIRA 7 からは「共有されている構成で作成」(既存しているスキーマを使用してプロジェクトを作成する機能)というオプションが追加されました。

このあたりは、「カスタマイズ性を取るか管理性を守るか」のどちらかを選ばなければいけないですね、という感じで最終的にまとまりました。

Cloud 版のプラグインはどうして少ないのか?

「Server 版を使っていたときに使用していたアドオンが、Cloud 版では使用できないんです。」というお話もよく伺います。どうして、Cloud 版のアドオンが少ないのでしょうか。これを、日本オフィスの Product Advocate (プロダクトアドボケート) の中島に聞いてみました。

プロダクトアドボケートからのコメント

クラウドでは、セキュリティ上の制約事項が多くあります。例: CSS, JSがカスタマイズできない、 DBに直接アクセスできない

https://confluence.atlassian.com/cloud/restricted-functions-in-atlassian-cloud-apps-744721664.html

また開発環境(SDK)が Cloud に関しては今年リリースした Atlassian Connect というプラットフォームに依存します。

Add-ons and plugins – Atlassian Documentation

上記の理由により、クラウド版ではカスタマイズできる余地があまりなく、開発されているアドオンが少ないと思われます。

とのことです。とは言えど、このようなリクエストはよくお聞きするので、これから Cloud に対応したアドオンがより開発されていくと良いなと思います。

どのような JIRA のダッシュボードが使われているのか?

「みなさんの JIRA のダッシュボードにはどのようなガジットを表示していますか」という質問がありました。たくさんのガジットが提供されているので、すべての紹介はできませんが、高橋さんと梶原さんがお話しいただいた2つを紹介したいと思います。JIRA だけでも、約 45 個ものガジットが用意されているので、是非チームにあったものを活用してみてください。

  • 作成済み vs 解決済みグラフ
    ある期間中に(時間単位から年単位まで設定できます)、作成された課題の数と解決された課題の数をグラフ化します。グラフが赤に染まるほど、オペレーション側に負担が多くかかっていることがわかります。

使える_JIRA_ダッシュボードを構築する_5_つのステップ___必要な情報を必要なときに_-_Atlassian_Japan

  • 2 次元フィルター統計
    2 つの指標を選びグラフにすることができます。例えば、Y 軸に「担当者」、 X 軸に「ステータス」を選べば、以下のようなグラフを作成することができます。(スクリーンショットは古いバージョンのものになります、ご了承ください。)このグラフから、チーム全体の作業分配がうまくいっているか、ある担当者が課題を抱え込みすぎていないかを常に可視化することができます。
    最高のワークフローを活用する方法_-_Atlassian_Japan

Confluence の 「人気のコンテンツ」のアルゴリズムはどうなっているのか?

 

Confluence の人気のコンテンツのランキングは、どうやら「いいね!」や「コメント」の数で構成されているわけではないという話を、今までに幾つかのユーザー様とお話をしたことがあります。(私個人的にも気になっていました。)今回、アクセス解析はどうしていますかという質問があり、この疑問がまた浮上したので改めて社内で調べてみました。

Confluence のエンジニアに聞いたところ、Confluece の人気コンテンツのランキングは、「The Hacker News」で使われてるアルゴリズムを参考にしています。詳しくは、こちらの記事に書かれています。

では、Confluence の人気コンテンツのランキングの仕組みをご紹介します。

毎回「いいね!」や「コメント」が追加されるたびにスコアが以下のように計算されます。

Score = ( 1 + networkBoost ) * decayFactor
networkBoost = 「注目」してくれている人からの 「いいね!」や「コメント」の場合は、1点加点される
decayfactor = 1 / (2 ^ 掲載した日数)

これで算出されたスコアを合計にしたものを比べてランキングにしています。したがって、仮に networkBoost が 0 だとすると、以下のスコアは全て一緒です。

40 いいね! (2日前) = 20 いいね! (昨日) = 10 いいね! (今日)

ちなみに、どうしたら「注目」できるのかですが、リンクになっているユーザー名の上にカーソルを持ってくると簡単に「注目」ボタンが見つけることができます。

Screen Shot 2016-08-31 at 11.13.21 AM

さて、全ての質問をピックアップはできませんでしたが、今後も皆さんの日々の疑問に少しでもこの記事を通じて答えられたらと思っております。「これについて答えが知りたい!」という方は、是非 Atlassian User Group にご参加いただければと思います。また、Facebook のグループでも他ユーザー様と交流することが出来ます。

 

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About 犬山 奈穂

サンフランシスコで、米企業でエンジニアとして勤務の後、2014 年 8 月にアトラシアン株式会社に入社。ユーザーの皆様がアトラシアン製品を通じて最高なチームワークを体験できるよう、全力サポートします :)

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