ChatOps とは何か?どのように進化し、受け入れられ、重要視されるようになったのか?

私は AIM の製品です。心の中でドアが律儀に開いたり閉じたりする音が聞こえます。どこかでベルが鳴っています。

AOL IM に熱心に書き込んでいた 15 歳のころ、チャットがビジネスや技術、科学、その他さまざまなものに最高のイノベーションをもたらすとは私には想像できませんでした。そのイノベーションには名前まであります。それが ChatOps です。

ChatOps は会話、そして仕事で使うもの

chatops-narrowmarginsChatOps は、ユーザー、ツール、プロセス、オートメーションを透明性の高いワークフローに統合するコラボレーションモデルです。このフローは、ユーザー、ボット、関連ツールによって、必要とされる仕事、発生する仕事、完了した仕事などを永続的な場所に詰め込みます。透明性によってフィードバックループが引き締められ、情報共有が進み、チームがコラボレーションしやすくなります。チームの文化やクロストレーニングについては言うまでもありません。

会話ドリブンのコラボレーションは新しいものではありませんが、ChatOps はデジタル時代における会話ドリブンの現れと言えます。会話の最古の形と最新の技術を組み合わせたものです。さらに、この驚くほどシンプルな組み合わせは、仕事のやり方を変えることになります。

会話とは、人々が一緒に仕事をして、共に学び、新しいものを作るための力を与えるものです。全人類が進歩するための基盤であり、この進歩は加速しています。一度の人生ではみじかすぎて評価できませんが、世界は急速なペースでコラボレーションしていて、さらにそれは年々加速しています。

ソフトウェアチームが道をひらく

マーク・アンドリーセンの有名な言葉に「ソフトウェアが世界を飲み込む」というものがあるので、ソフトウェアチームが仕事の新しい方法を生み出しても何も驚くことはありません。ソフトウェアではないものでさえ、ソフトウェアによって変化しています。タクシー (Uber)、コミュニケーション (Twitter)、フィットネス (Fitbit)、映画 (Netflix) など、どんどん増えています。

過去 15 年間で最高に革新的なチームが、コラボレーションの新しい方法を考案しました。数十億人を対象にグローバルなサービスを運用するという要求を受けて、ソフトウェアチームと IT チームはメールからチャットに進歩しました。繰り返しタスクを自動化し、年一回行われる変更管理ミーティングを、DevOps の継続的コラボレーションに置き換えました。

さらにそれを HipChat のような中心的ツールにまとめました。つまりそれが ChatOps です。

仕事の人間化

rocket-narrowmarginsChatOps は、パワフルに仕事をする方法と、人間らしい仕事の方法を融合しています。しかしそれは簡単にできるものではありません。宇宙探査の歴史のように ChatOps を採用するそれぞれの段階について考えてみましょう。

段階 1: スプートニク

ChatOps のこの段階にあるチームは、チャットが効果的かどうか、ユーザーが気に入るかどうかを判断するためにグループチャットを試しています。メールが今でもコミュニケーションの主流ですが、チャットの役割を探しつつあります。この段階は本当のテスト飛行です。ユーザーによるメッセージの送信やファイル共有について検討してください。

段階 2: マーキュリー

この段階にあるチームは実際にチャットを試して、会話やワークフローをチャットルームに移行しています。これらのルームは、メールスレッドやミーティングに置き換わり、新しいチャットベースのワークフローに進歩し始めています。

コンテキストが明確なルーム内で、チームが情報を作り共有することに慣れてきたことで、リアルタイムのメリットに気づき始めました。全員がお互いに知識を共有する透明性の効果も同様です。このことが、チームチャットを加速的に進めやすくします。チャットが簡単に知識を深め、学び、開発するための新しい方法となっているからです。

チャットルーム内のメンバーが仕事で成果を出したり、情報の引き出しや共有、表示をさせたりすることで、他のメンバーが同じ仕事を達成する方法を学び始めます。共通のビジョンを描き、自分たちの仕事が他人にどのように影響したり、情報を伝えたりするのかが分かるようになります。

ChatOps の文化的で教育的、そして知識が身につくというメリットは、この段階で明らかになります。社員の会話がトレーニングマニュアルやセミナー、動画などのレビューをするために取り込まれるからです (除外されるのではなく)。

段階 3: ジェミニ

この段階ではチームの全員がチャットを使い、仕事を古いシステムからチャットへと移行しています。この段階に到達したチャットユーザーは、昔の仕事方法がほとんど想像できません。

高度な技術を持つチームは、コマンドラインターミナルやボットベース統合によって仕事を模倣する「slash コマンド」を導入し始めています。多くの場合、この統合の役割は小さいものです。しかし、技術チームと非技術チームに渡ってチャットの可能性が見い出されてきています。

この段階で変化を経験すると、ユーザーは大抵、自分たちの求める情報が、アプリを切り替える従来のタスクを通してではなく、チャット内で (あるいは会話や単なるチャットクエリを通して) 見つかることが最も速いと考えます。

段階 4: アポロ

アポロの段階では、各チームはほぼすべてのコミュニケーションにメールを使うのをやめて、チーム外にもチャットを使うように広め始めます。組織全体でチャットを使うことの価値を知っているからです。

技術チームは、高度なボットを使って一般的なタスクを自動化しました。そのころ非技術チームは、チャットベースアプリの導入を開始しました。仕事はどんどんチャット内で行われるようになり、協同作業をするために情報が統合を介してチャット内に持ち込まれています。

このことは大きな転換点を表しています。チャットが他のアプリやデータソースを共有するための最適な場所になったためです。ある意味では、チャットがブラウザとなって、増加する大量のデータ、ツール、コラボレーションを閲覧できるようになり始めたとも言えます。

この段階で、アプリを切り替えるタスクの多くが明らかに減少しました。この段階にあるチームは、チャット内で質問をしたり直接回答したりできるからです。また、他のツールやプロセスも、チャットツール内で管理することもできます。

段階 5: イーロン・マスク

ChatOps の最高地点では、各チームが重要な仕事の大部分を自動化しています。高度にカスタマイズされたボット、深い統合、AI への試み、カスタムエンジニアリングなどが、基本的にチャットをチームのシステム運用へと変えています。

彼らは ChatOps の定義を拡大し、リアルタイムコラボレーションに関しては新しい領域を切り開いています。さらに仕事、人々、ツールの融合方法には限界がないと考えていて、地球上 (最終的には火星) でのコラボレーション方法を変えようとしています。

人々のための ChatOps

ChatOps が成功した 1 つの鍵は民主化です。それは製品でもセミナーでもなく、インストール可能なものでもありません。実は、おそらくあらゆるチームにとって少し変わったものです。

しかし以前から変わらないのは、会話ドリブンコラボレーションの人間的な面です。人々が一緒により良い仕事をする方法を探し続けることができるとしたら、そして技術がこれらの方法を高め続けるとしたら、人々が作ることのできるものには事実上限界がなく、さらに加速し続けるでしょう。

meepleteamtwitter

最大の変化は有機的に発生するので、あまり目にする機会がありません。チャットは、チームの集合知を利用する新しい方法です。そしてチャットを使用することで、製品をデリバリーする方法や人々が共同作業する方法に変化をもたらし続けます。そのことについて話し合っても変化は感じられませんが、一度このような方法で仕事を始めてみれば、これまでの方法に戻ることは想像できなくなるでしょう。


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*本ブログは Atlassian Blogs の翻訳です。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2016 年 1 月 22 日投稿 “What is ChatOps? A guide to its evolution, adoption, and significance